タイトルにもある通り、ウィズリブ馬渕・岳美では、自立を促す支援を心掛けています。

私たちも、日々、職員同士で試行錯誤しながら支援していますが、
ある一人の利用者さんとの関りを通じて、
『自立を促す = 見守る』では無いと痛感しています。

私たちのグループホームの利用者様で、
グループホームに入居する前は一人暮らしをしていた60代の女性がいます。
これまで、一人暮らしをがんばっていましたが、年齢のこともあり、
安心して暮らせるグルーホームへの引っ越しを決断されました。

双極性障害をお持ちということもあり、
躁状態の時は、ネットで出会い系サイトで楽しんだり、
食欲も旺盛で、グルーホームの食事以外に、菓子パンを毎日3つ4つ食べたりしていました。
趣味も持ちたいということで、ダンスをしたいと言ってきかず、
職員、相談員さんも心配して、利用者さんの心を落ち着かせることに必死でした。

逆に、一旦、鬱状態に入ってしまうと、動けなくなってしまいます。
話しかけても、会話が成立しなかったり、足元もおぼつかなくなってしまう、
職場でも仕事に対する意欲が湧かず、仕事をする自信を失ってしまい、ついには仕事にも行けなくなってしまいました。
日中も、部屋に籠って、昼寝をしていることが多く、昼夜が逆転して、
夜に、グルーホーム内を徘徊するようになってしまいました。

かかりつけのお医者様も、利用者さんの急激な変化に戸惑うほどでした。
私たちも、当初は、認知症が発症したのではないかと思いました。
障害をお持ちの方は、一般の方よりも早くに認知症が発症する傾向があるという研究結果も出ています。

しかし、認知症を理由に、私たちが何もしなければ、悪くはなれど、良くはなりません。

しかも、働いていないにも関わらず、朝昼の食事は出るし、困ったら職員が助けてくれるし、
グルーホームに居続けられるということで、どんどん働く気力も無くなっていっていることを感じました。

そこで、私たちは、気力を高めるプロジェクトをスタートさせました。
一緒に塗り絵をしたり、一緒に折り紙をしたり、一緒におけいこワークをしたり、
若かりし頃の話を聞いて笑い合ったり。
ここでは、“ 一人でやってくださいね ” ではなく、
“ 一緒にやりましょう! ” がポイントだと思っています。

一人でやっても楽しくないですよね。
でも、二人でやると楽しいんです!

一緒にやることで、共通の話題も増え、会話も増えました。
その次は絵日記に挑戦し、今はプランターで野菜を育て始めました。

これまでは、昼間、寝ていることが多かったですが、
昼間も、一人で折り紙を折ったりして、見せてくれることも増えてきました。
今日は、昼間に散歩してきたと報告をしてくれることも増えました。

頑なに、髪の毛を切らなかった方でしたが、
10センチ以上髪を切り、髪を染め、一気に若々しくなりました。
外に出て、人の視線を感じるようになったから、身なりにも気を遣いはじめたのだと思います。

このように、徐々に、利用者さんの気力が高まってきていることを実感します。

ともすると、グループホームで様々な支援をすることが、
利用者さんの依存心を高めることに繋がってしまうのかも、
という大きな気づきを得ることができました。

利用者さんの