毎朝、植物への水やりが自分の日課だ。

今日も早起きをしてお庭へ向かう。

 

ジョウロに水を入れて庭に行くと、一輪の花が咲いていた。

その花はピンク色でとても綺麗だった。

 

しばらく見ていると花がニコッと笑った気がした。

驚いていると「コンニチハ、人間サン」と頭の中に声が聞こえる。

流石に夢だと思い、ほっぺたをつねったが…痛い。

どうやら夢ではないようだ。

 

話せる花の事を誰かに伝えたいと思っていた時

「突然ダケド、人間サンモ花ニナロウヨ」と聞こえた。

言葉の意味が理解出来ず混乱するが、胸に痛みを感じ正気に戻った。

 

見てみると胸にはトゲが刺さっていた。

本能的にこれはマズいと思い、そのトゲを抜いたが遅かった。

体の色が段々緑色になり、髪の毛も花びらの様に変わっていく。

自分は体の変化が怖くなり、目をつむった。

 

体が作り変えられていくのを感じ、全体に痛みが走るが

しばらくすると痛みが無くなり体の感覚も無くなった。

 

感覚が戻ってきたので恐る恐る目を開けると、自分はオレンジの花にナッていタ。何故か自分ハその姿に喜びヲ感ジ、自然ト受ケ入レラレタ。コウナル事ヲ望ンデイタノカモシレナイ。

 

「オメデトウ、新シイ体ヲ楽シンデネ」

とピンクの花ガ嬉シソウに言ッタ。

 

自分ハ、コノ姿ヲ気ニ入ッテイタ。

自分ハ幸セ者ダ。