ボクの楽しみは、ご主人サマと一緒に過ごすこと。
「スレイブ、朝だよ」
その声でボクは飛び起きる。
「ご主人サマ、おはようございますワン!」
「おはよう、スレイブ」
ご主人サマはにっこり笑って、ボクの頭を撫でてくれる。こういう時、尻尾が勝手にブンブン動いてしまってる気がする。
「朝ご飯作るから、ちょっとだけ待ってね」
「わかりましたワン!」
キッチンに立つご主人サマは素敵だ。そしてあっという間に美味しい物を作ってくれる。
「わあ、いただきますワン!」
「ふふ、いただきます」
今日も一緒にご飯を食べる。ご主人サマのご飯はいつ食べても美味しい。
「スレイブ、今日は雨だからお散歩は中止だね」
「わ、わかりましたワン……」
外を見てあからさまに落ち込んだボク。
「じゃあ、今日は家の中で遊ぼうか」
「!!遊びますワン!!」
それからボールを投げてもらったり、追いかけっこをしてご主人サマと遊んだ。
少し疲れたところで、ご主人サマはまたキッチンへ行ってしまった。
「はい、スレイブの好きなチョコレートクッキーだよ」
「わあ、嬉しいですワン!!」
ご主人サマは、おやつにボクの好きなチョコレートクッキーを作ってくれたらしい。これも勿論とっても美味しかった。
そうして過ごしているともう雨は止んだみたいだった。
「スレイブ、雨も止んだし、お洒落をしてお散歩に行こうか」
「行きますワン!!」
ボクはご主人サマに可愛い服を選んでもらって、それから一緒にお散歩に行った。
お散歩で体を動かして、汗をかいたから帰ってすぐにご主人サマとお風呂に入った。
「ふう、いいお湯だねえ」
「気持ちいいですワン……!」
一緒に湯舟に浸かったあと、ご主人サマにシャンプーをしてもらう。ボクはこの時間もとっても好き。
それからご主人サマが夕飯を作ってくれる。ボクは腹ペコだったから、ソワソワしながら待っていた。
「スレイブ、お待たせ」
「わあ、今日も美味しそうですワン!」
ご主人サマの作ってくれるものは本当になんでも美味しい。ボクはあっという間にぺろりと平らげてしまった。
そんなボクをご主人サマはニコニコしながら見ていた。
「今日も楽しかったね、スレイブ」
「ボクも楽しかったですワン!」
ご主人サマと一緒のベッドで眠る。今日も沢山動いて、食べたから、ボクはそろそろ眠くなってきた。
「おやすみ、スレイブ」
「……ご主人サマ、おやすみなさいワン」
いつもご主人サマは眠る時、ボクの頭を撫でてくれる。
ボクはこんな日常がずっと続きますようにってお祈りしながら眠りについた。
あとがき
小説を読んでいただき、ありがとうございます!
私自身、小説を書くのは初めてで色々と調べながら書きました。
今後もこの様な短編小説を定期的に投稿する予定ですので
良かったら見てくださると嬉しいです!
最後に
「犬にチョコレートは毒なので食べさせないでください!」
パスタ鱈子
Bun
うちの文鳥ちゃんも喋ってくれたらいいのにナア